弁護ハック!-若手弁護士によるライフハックブログ

「弁護士 × ライフハック × 知的生産」をテーマに、若手弁護士が日々の”気付き”を綴ります。

私の読書法持論

第1 はじめに

 仕事を始めて以来、私は、実用書を中心に多くの本を読んできました。言うまでもなく、仕事の質を向上させるためです。

 

 

 

 働きながら一定量の読書をこなすというのは、想像以上に難しいことでした。余暇の総時間数が限られており、まとまった読書時間を確保できるとは限らないからです。

 そこで本日は、限られた時間の中で効率的・効果的に本を読むために、私が試行錯誤して編み出した読書の方法論を紹介したいと思います。

 

第2 読書の目的を明確にする(目的論)

 1 読書の「目的」とは?

 私たちは、貴重な余暇をどのような活動に振り向けるかという問題に直面しています。そのような余暇をあえて読書に費やそうとするのであれば、読書には明確な目的意識が必要となります。

 すなわち、「なぜ本を読むのか?」という問いを常に持つということです。

 このことは様々な「読書法」「速読法」で語られる、言い古された格言ではありますが、確かに読書の質を飛躍的に向上させる効果があります。

 

 2 読むべき本を限定する

 (1) 全ての本を読むことはできないし、読む必要もない

 読書の目的を明確にすることの効用としては、読むべき本を限定することができる点が挙げられます。これには3つの含意があります。

 

 第1に、そもそも読書の目的から外れる本は読む必要がないということです。

 第2に、読書の目的があるとしても、他の手段によって目的が達成できる場合に、あえて時間を掛けて読書をする必要はないということです

 第3に、読書の目的があり、その目的を達するために読書が最良の手段であるとしても、あえて何冊もの同種の本を読む必要はないということです。

 

 以下、順次説明していきましょう。

 

 (2) 目的を欠く本は読まない

 まず、あなたが何らかの目的(ある分野の知識を得たい、自己啓発したいといった、etc.)を持って読書をしようとしているのであれば、そのような目的を満たさない本は読む必要がありません。

 本好きの人がしばしば陥りがちですが、目的を意識することなく読書していると、読書自体が目的化してしまうことがあります。

 時間の余っている学生時代であれば問題はありませんが余暇の限られている社会人にそのような余裕はありません。

 

 (3) ネット検索で事足りてしまうこともある

 次に、あなたの目的を達する手段は読書だけではありません。現代においては、様々な情報獲得手段があり、とりわけインターネット検索で前記目的を達成できることも少なくありません

 読書は一定の時間とお金の投資を伴うものです。インターネット検索のような手段で目的を達することができ、しかもそのほうが低コストであれば、あえて読書をする必要はないのです

 

 

 

 (4) 目的のための最良の一冊を読む

 そして、目的を達する最良の手段が読書であったとしても、あなたはその目的に沿う最良の一冊だけを読めばよいのです。

 最良の一冊を探す方法の要点は以下のとおりです。

 

・ 各書籍の目次を読む

・ Amazon検索のランキング、点数、レビューの数・内容を比べる

・ 書評ブログを読む

 

 要するに、予め本の内容を大雑把に把握しておくことが重要です。 

 

 3 読む部分を限定する

 さらに、そのようにして選んだ「最良の一冊」の中にも、読書の目的に関係のない部分が含まれていることがあります。

 そのような場合、まず目次を概観した上で、読むべき部分・読むべきでない部分を区別します。そして、大胆に飛ばし読みしていくのです。

 

第3 高速大量回転法(手段論)

 1 「高速大量回転法」とは?

 さて、これまで目的論について述べてきましたが、ここからは手段論に入っていきたいと思います。すなわち、①読書の目的を定め②そのような目的を満たす最良の一冊が決まり、しかも、③最良の一冊の中でも読むべき部分・読むべきでない部分が決まった後、どのようにして効率的・効果的に読書を進めていくかがここから先の問題になります。

 そのような手段として、私が勧めるのが、宇都出雅巳氏が提唱する「高速大量回転法」です。 

 

どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)

どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)

 

 

 

 2 具体的方法

 「高速大量回転法」の要旨は以下のとおりです。

 

① 最初の2~3分で目次を5~10回転する

② まえがき・あとがきを5~6分で10回転する

③ 5~6分かけて本文を見出しの拾い読みをしながら3回転する

④ 15分で自分の気になった言葉・箇所を中心に本文を回転読みする

(同書p.121)

 

 この方法を使えば、どんな本でも30分で「読める」(注:「要約が言える」程度に内容を理解すること(同書p.111))ようになります

 

 その詳細や、30分で本が読めるようになる理由については、前掲書をお読み下さい。

 

第4 おわりに

 以上、私の読書法持論を紹介しました。

 多忙な社会人の方の参考になれば幸いです。

 

「レシピ」があれば、ブログは書ける!

第1 はじめに

 先週、二度寝を防ぐ習慣について記事を書いている過程で気付いたことがありました。

 それは、自分が普段行っている習慣を手順に沿って紹介するだけで、ブログ記事が一本書けてしまうという事実です。

 今回はそのことから気付いたブログ記事作成のコツについて、「レシピ」という概念を交えて紹介したいと思います。

 

第2 「レシピ」とは?

 「レシピ」とは、文字通り料理のレシピのように、何らかの作業をする際に参照する手順書、あるいはチェックリストのようなものです(「シゴタノ!」の大橋悦夫さん、佐々木正悟さんによる造語です。)。

 例えば、朝、職場に着いてから、コーヒーを淹れる、メールチェックをする、・・・etcといった、毎回行う定例の作業手順があるとすれば、それは立派なレシピです。そのような意味では、誰でも意識的または無意識のうちに複数のレシピを持ち、かつ、実践しているはずです。

 そして、私が先週の記事で紹介した「真冬の朝の二度寝を100%防ぐ4つの習慣」も、私にとってそのようなレシピの一つでした。

 

 

  このような「レシピ」は、元々自ら実践するためのものですが、それがもし普遍性を持ち、他人にとっても実践可能な習慣であれば、これを公開することに意義が出てきます。

 そして、そのような「レシピ」を公開するメディアとして、ブログは最適ではないかと思うのです。


第3 「レシピ」を中心にブログを書く

 1 「レシピ」を公開する

 そこで、「レシピ」を中心にブログを書く際の手順を紹介します。

 

 記事を書くに当たっては、まず、紹介したい「レシピ」を選び、ブログに転記することが必要となります。

 先週の記事について言えば、

 

① 起床時刻に合わせてエアコンのタイマーを設定する

② 目覚まし時計を手の届かない範囲に置く

③ 早朝の10分間ウォーキングをする

④ 帰宅後、顔を洗って水を一杯飲む

 

という手順が「レシピ」の部分に当たります。

 

2 「Why?」「What?」「How?」の観点から「レシピ」を掘り下げる

 そして、転記した「レシピ」を記事の形にする際には、「レシピ」の各手順を掘り下げていくことになります。

 

 その際、

 

Why?・・・理由、目的
What?・・・定義、説明
How?・・・方法


という三つの観点から掘り下げていくことが有効です。

 

 特に、この場面では「Why?」の観点が重要です。新たな習慣の確立に当たっては、なぜその習慣が必要になるのかを理屈によって納得することが欠かせないからです。

 実際、先週の記事もそのように「Why?」の観点から各手順を掘り下げるものとなっています。

 

第4 終わりに

 これまで私はブログの更新を難しく考え過ぎていたように思います。

 しかし、実際には、最低限「レシピ」を公開し、必要に応じてそれを掘り下げることによって十分読むに耐える記事を書けるわけです。

 そして、数の点で言えば、私にはこれまでEvernoteに書き溜めてきた膨大な数の「レシピ」があります。ネタは尽きないわけです。

 これから難しく考えずに、記事を量産していけたらと思います。

 

真冬の朝の二度寝を100%防ぐ4つの習慣

第1 はじめに

 大寒を過ぎてますます寒くなってきました。

 さて、この季節は、これまで私にとって最も厄介な季節でした。寒さのために布団から出ることができず、二度寝をして時間を無駄にしていたからです。

 ところが、今年になって、以下に紹介する4つの習慣を実践し始めてからというもの、思い通りの時刻に快適に目覚めることができるようになりました。

 そこで、今回の記事では、かつての私と同じ悩みを持つ方のために、真冬の朝の二度寝を100%防ぐための習慣をお伝えしたいと思います。


第2 二度寝を防ぐ4ステップ

 その習慣とは、以下に述べる単純なステップです。

 

① 起床時刻に合わせてエアコンのタイマーを設定する

② 目覚まし時計を手の届かない範囲に置く

③ 早朝の10分間ウォーキングをする

④ 帰宅後、顔を洗って水を一杯飲む

 

 これらは、一つ一つを取ってみても、心地良い目覚めのためのTipsとして紹介されているものですが、4つを組み合わせることによって絶大な効果を生むのです。

 以下、順番に説明していきます。


 1 ①起床時刻に合わせてエアコンのタイマーを設定する

 真冬の朝に布団から出ることができない最大の理由は、言うまでもなく部屋の寒さに耐えられないからです。したがって、第1のステップとして、起床時刻に合わせて部屋を温めておくことが必要となります。

 そこで、前日の夜にエアコンのタイマー機能をセットしておきます。

 これによって、まず、布団から出るための準備を整えることができました。


 2 ②目覚まし時計を手の届かない距離に置く

 さて、準備ができた後は、実際に布団から出て起き上がることが必要です。

 

 これを実現するのは気力でしょうか?

 いえ、違います。気力だけで布団から出ることができるのであれば、そもそも二度寝で悩んでなどいないはずです。我々に必要なのは、強制的に布団から出るための装置です。

 そのための強制装置として最も有効なのが、目覚まし時計を手の届かない距離に置くことです。言い古されたアイデアではありますが、これで確実に布団から出ることができます。


 3 ③10分間の早朝ウォーキングをする

 ところが、一度は起き上がることができたのに、その後、誘惑に負けて再び心地の良い布団に戻ってしまうというのは、多くの人が経験するところではないでしょうか?

 誘惑に負けてしまうのは、起き上がっただけでは脳が目覚めておらず、睡眠の態勢に戻ろうとしてしまうためです。そこで、何らかの方法によって脳を目覚めさせる必要があります。

 そのために最適なのが、10分間の早朝ウォーキングです。起床後すぐにウォーキングをするルーティンタスクを己に課すのです。

 早朝ウォーキングには、2つの効用があると感じています。

 1つ目の効用は、ウォーキングという行為自体によって、交感神経が活性化し、自然と脳が覚醒することです。

 また、2つ目の効用として、起床後のタスクが予定されていることにより、無為に二度寝してしまうことがなくなります。

 

 4 ④帰宅後、顔を洗って水を一杯飲む

 最後に、早朝ウォーキングによって目覚めはじめた脳を完全に覚ましましょう。

 そのために効果的なのが、冷たい水で顔を洗うこと、そして冷たい水を飲むことです。冬ならではの刺激を利用して、体内外から脳に刺激を与えるのです。


第3 終わりに

 以上に紹介したのは極めて単純な習慣ですが、これを実践することによって驚くほどに寝覚めが良くなります。是非一度お試し下さい。

 

 

 ■今週の注目記事



 最近のことですが、『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んで以来、資産運用に関心を持ち始めています。

 といっても、現段階では元手も十分ではないので、まずはしっかり家計簿を付けて貯金を蓄えつつ、近い将来の投資先について少しずつ勉強を重ねていきたいと思っています。

 それにしても、金融資産1億円というのは夢ですね(・_・)

Inbox上流・下流理論

第1 はじめに

 既に記事にしたとおり、私は、「GTD」と呼ばれる手法を用いてタスクを管理しています。

 

 

 このGTDの鍵となるのが「Inbox」という概念です。

 そこで、本日は、Inboxについて、私の理解をお伝えしたいと思います。


第2 Inboxとは

 Inboxという概念については、デビッド・アレン『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』の記載が参考になると思います。以下、引用します。

 

 実のところ、「気になること」の多くは、本書を読んでいる間にも自然に集まってきているはずだ。郵便受けには郵便物が届くし、書類受けにもメモが置かれる。パソコンの受信箱にはメールが入ってくる。それだけではない。何とかしなくちゃと思っているもやもやとしたものが頭の中にたくさん詰まっているはずだ。これらはメールのようにはっきりとした実体はないが、何らかの解決を必要としている「気になること」であるはずだ。また、キャビネットには種々のアイデアが書かれたレポート用紙があり、引き出しの中には修理するか捨てるかしないといけない雑多なものが眠っているだろう。これらのすべてがあなたにとっての「気になること」となっているのである。


(中略)


 これらの「解決していないこと」をうまく管理していくには、いったんそれらをすべて一時的な受け皿に保管しておこう。GTDではその受け皿を「Inbox」と呼ぶことにする。Inboxに保管したものは、時間のあるときにその意味を考え、行動の必要があるなら具体的に何をするのか考えるとよいだろう。そして、このInboxは、次に説明する「処理」によって定期的に空にし、収集ツールとしての機能を維持していかなくてはならない。

(同書p.46~47)

 

第3 Inboxは複数存在する

 ここで注意しなければならないことがあります。GTDの理論において、Inboxは複数存在することが前提とされていることです。

 

 私の場合、典型的には、以下のようなツールをInboxとして使用しています。

 

 (1) 手紙、FAX → レターケース

 (2) メール → GmailのInbox

 (3) データファイル → デスクトップ

 (4) 領収書 → 財布

 (5) 出先で受け取った書類 → クリアファイル

 (6) アイデア → EvernoteのInboxノートブック

 (7) タスク → Nozbe

 

第4 Inboxの数は本当に「必要最小限」でなくてはならないか

 ところで、GTDの理論においては、Inboxの数は必要最小限にするのがポイントとされております。集める場所が多すぎると「処理」(Inboxに集めたものひとつひとつについて必要な判断を下し、とるべき行動を見極めること)が煩雑になったり、「処理」を定期的に行うことが難しくなるためです。

 

 確かに、「処理」を行う場としてInboxを定義するならば、その数は必要最小限でなくてはならないと思います。この意味におけるInboxを、”下流のInbox”と呼びます。

 これに対し、単に「気になること」が「収集」される場としてInboxを定義するならば、その数は先の下流のInboxよりもはるかに多くなるはずです。この意味におけるInboxを、”上流のInbox”と呼びます。

 

 上流のInboxには、以下のようなものが含まれます。

 

 a. 物 → あらゆる空間

  例えば・・・

   仕事に使う物、書類 → デスク

   家事に関する物 → 洗濯かご、流し台、洗い物かご、床

 

 b. アイデア、タスク → 脳

 

 こうした上流のInboxには、「気になること」が自然と集まってきます。そのような「気になること」を放置していては、空間は物で支配され、脳みそは懸案で一杯になってしまいます。

 そこで、上流のInboxに集まった「気になること」を下流のInboxに「収集」し、下流のInboxにおいて「処理」しなければなりません。

 Inboxという概念の本当の意義は、各自がこうしたInboxの上流・下流を認識し、「気になること」を整理するシステムとして確立することにあるのではないでしょうか。


第5 終わりに

 以上、Inboxという概念について、私の考えを述べました。

 このような理解がGTDの理論に照らして正しいか否かはともかくとして、少なくとも私は、Inboxの上流・下流を意識して、物やアイデア、タスクの整理を行っています。

 部屋を綺麗に保つことができているという点では成功していると思います(笑)

 ご参考にしてみてください。

 

 

 ■ 今週の注目記事

 

 

 最近、心理学が仕事にもたらす効果について関心を持っています。

 上記記事は、スポーツや仕事で最高のパフォーマンスを可能にするとされる「フロー理論」に関するものです。

 「フロー理論」は非常に奥が深いので、記事を読んで興味を持たれた方は、チクセントミハイ氏の著書を読んでみることをお勧めします。

  

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上司が教えてくれた「考える技術」

第1 はじめに

 この一年で学んだスキルのうち、最も重要なものは何だろうかと考えたとき、それは間違いなく「考える技術」だと断言できます。

 そして、具体的な技術こそロジカルシンキング系の書籍から学んだものの、基本的な考え方を私に教えてくれたのは、他ならぬ直属の上司(ボス弁)でした。

 そこで、本日は、「考える技術」について、私の思うところを記事にしたいと思います。


第2 「考えること」と「判断すること」

 1 上司の手足ではなく、頭脳になる

 イソ弁(勤務弁護士のこと)になりたての頃の私は、いわゆる「指示待ち社員」でした。何か問題が生じると、すぐ上司に報告し、どのように解決すればよいか指示を求めていました。

 しかし、そのような態度は、当然ながら叱られました。「考えろ」と何度も言われました。

 思い返せば、当時の私は、部下(イソ弁)は上司の手足として働くものだと思っていました。

 しかし、上司は数人いる部下にそれぞれ数十件の案件を割り振っている上、自分自身でも案件を抱えているわけですから、全ての案件について頭脳たることはできません。必然的に、部下が上司の頭脳となる必要があるのです

 そのことに気付いてから、私は部下の役割について考えを改めました。部下は、上司の頭脳として働かなければならないのです

 

 2 独断専行ではいけない

 考えることを学んだ私ですが、ある日、上司の許可を得ることなく仕事を進めたことがありましたその仕事が、その状況では誰もがその方法を選ぶような自明のものだったからです。

 ところが、そのことを事後報告したところ、私は、上司からこっぴどく叱られました。「君個人の案件ではないのだから、必ず事前に相談しろ」と言われました。

 今から振り返ってみれば、仕事のプロセスは常に「考える」→「判断する」→「実行する」の順序で成り立っています。そして、上司の案件である以上、判断は必ず上司が下さなければならないのです。

 したがって、上司の判断をすっ飛ばして実行に移してしまった私が叱られるのは当然のことでした。


 3 部下の役割、上司の役割

 そのような経験を通して、私は、部下の役割と上司の役割を学びました。
 すなわち、部下の役割は、考えて仮の結論(以下「仮説」といいます。)を出すことにあります。これに対し、上司の役割は、その仮説の採否を判断することにあります。

 言い方を変えれば、部下は適切な仮説を作ることに対して責任を負い上司は仮説を実行に移した結果に対する責任を負うということです。


第3 適切な仮説の条件

 1 疑問が残らない

 そこで、次なる問題は、適切な仮説の条件とは何か、ということです。

 

 さて、部下の役割を学んだ私ですが、その後も上司には「考えること」について何度も叱られました。ただし、単純に「考えろ」と叱られることはなくなり、その代わりに「十分に考えろ」と叱られるようになりました。

 十分に考えていないのは、仮説に疑問が残るためでした。「なぜ?」、「いつ?」、「どこで?」といった問いに対して答えが準備できていなかったのです。

 そこで、以後、5W1Hに照らして、仮説に疑問が残らないかどうかを精査するようになりました。


 2 Yes or No を迫ることができる

 疑問が残らない仮説は、上司に直ちに採否の判断を迫ることのできるものです。なぜなら、その時点で必要となる事実調査や情報収集を済ませているからです。

 そして、上司に仮説の採否を迫る際は、ほとんどの場合、Yes or No の形を取ります。

 確かに、いくつかの選択肢の中から自分で考えたいという上司に対しては、A or B の形で判断を迫るのが適切という場合もあります。しかし、そのような性格の上司でない限りは、2案を示す以上、「自分としてはA案が妥当と考える(なぜなら・・・)」というところまで意見を示す必要があります。

 結局、Yes or No が原則型になるのです。


 3 実行に結び付く

 そして、最後の条件として、仮説は、直ちに実行に結び付くものでなければなりません

 

 仮説思考の有名な比喩に、「空・雨・傘・紙」というものがあります(河瀬誠『戦略思考コンプリートブック』(日本実業出版社))。

 すなわち、

 

 ① 空を見上げると、濃い雲がかかっている(事実)

 ② 明日は雨が降りそうだ(分析)

 ③ 明日は傘を持って行こう(解決策)

 ④ 傘を忘れないために、紙を玄関に貼っておこう(行動)

 

 という4つのステップのうち、具体的な行動を指す④の段階まで仮説を具体化する必要があるのです。 


第4 終わりに

 以上、「考える技術」に関する私の考えを紹介しました。

 偉そうに書きましたが、私、今でも「十分に考えろ」と叱られています(苦笑)

 叱られることを通して、考えることがいかに我々知識労働者の仕事の基礎であり、同時に奥深いものであるかを日々実感しています。

 

 ところで、冒頭にも述べましたが、考える技術については、ロジカルシンキング系の書籍が非常に参考になります。末尾に参考書籍を掲げますので、興味のある方はお読みになってみてください。


第5 参考書籍

  

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)

 

   

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

 

 

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

 

  

入門 考える技術・書く技術

入門 考える技術・書く技術

 

  

戦略思考コンプリートブック

戦略思考コンプリートブック

 

 

 

 

■ 今週の注目記事

やることを管理しよう ー 自己管理のベーシックレシピ

 

 作業内容締め切りを明確にすることや、マスタータスクリストデイリータスクリストを区別することなど、私のタスク管理手法と共通する部分が多く、興味深く読みました。

 紹介した記事は、「自己管理のベーシックレシピ」と題する連載の第4回目の記事ですが、以前の記事も非常に勉強になる内容でしたので、興味のある方は、是非お読みになることをお勧めします。

睡眠の質を保つために私が実践していること

第1 はじめに

 質の高い睡眠は、疲労を回復し、ストレスを解消する最も優れた手段であり、生活の質を保つために欠かせません
 私自身、この1年間はそれなりに大変なものでしたが、睡眠の質を保つことができたからこそ、心身の調子を崩すこともなく、元気に過ごすことができました。
 そこで今回は、睡眠の質を保つために私が実践していることを紹介したいと思います。

 

第2 質の高い睡眠のための三段階

 1 総論

 私は、質の高い睡眠を確保するためには、次の三段階に着目することが重要と考えています。

 その三段階とは、①入眠②メジャースリープ③目覚めです。

 

 2 入眠

 入眠とは、文字通り眠りに入るまでの段階を言います。

 質の高い睡眠のためには、次に述べるメジャースリープに早く入ることが重要であるところ、入眠が阻害されると、それだけメジャースリープに入る時刻が遅れるため、睡眠効率が下がります

 

 3 メジャースリープ

 メジャースリープとは、レム睡眠とノンレム睡眠からなる長くまとまった睡眠のことです。睡眠の効率は、いかにこのメジャースリープをしっかり取ることができるかにかかっています。

 そして、メジャースリープが阻害されると、眠りが過度に浅くなり、夜中に目が覚めてしまいます。

 

 4 目覚め

 目覚めとは、眠りから覚める段階のことを言います。

 目覚めが阻害されると、朝、なかなか起きることができず、無駄に二度寝をしてしまったりします。

 

第3 各段階において睡眠の阻害要因を防ぐ

 そこで、睡眠の質を高めるためには、前記の各段階ごとに阻害要因を認識し、それを防ぐことが重要になってきます。

 

 1 入眠の阻害要因とその対策

 (1) 頭を使う活動

 入眠を妨げる要因としては、まず、頭を使う活動があります。

 具体的には、寝る直前まで仕事をしてしまうと、興奮してなかなか眠れなくなってしまいます。文章の執筆などの作業も同様です。

 そこで、私は、寝る30分前以降は頭を使う活動を避け、頭よりは手を動かす家事などの活動を行うようにしています。

 

 (2) カフェイン

 言うまでもないことですが、カフェインには覚醒効果があるため、入眠を妨げます。私は寝る3時間前からはカフェインを取らないようにしています。

 

 (3) 遅い入浴

 入浴には、血圧を高め、体を興奮させる作用があります。程よい時間帯の入浴には、むしろ入眠を促進する作用があるそうですが、寝る直前に入浴することはNGです。

 そのような考えから、私は、寝る1時間前に入浴を済ませています。

 

 (4) 強い光

 寝る前の時間帯に強い光を浴びることは、脳に刺激を与え、入眠を阻害します。特に、スマートフォンやパソコンのバックライトは、寝る直前に見ないほうが良いとされています。

 私は、寝る直前の10分間ほどは、極力スマートフォン等を見ないようにしています。

 

 2 メジャースリープの阻害要因とその対策

 (1) アルコール

 アルコールは、入眠を促進する作用がある一方、眠りを浅くし、メジャースリープを妨げます

 そのことを知ってから、私は、いわゆる寝酒を止めました。

 

 (2) 音

 メジャースリープの最中は、できるだけ音のない環境が望ましいです。大きな音がすると、睡眠中に目覚めてしまうおそれがあるためです。

 特に、携帯電話の着信音はオフにしておくべきと考えます。

 

 (3) 光

 強い光はメジャースリープの阻害要因でもあります。

 寝るときは、消灯するか、あるいは豆電球にしましょう

 

 (4) トイレ

 夜中、トイレのために目覚めることもメジャースリープの阻害要因です。

 そのため、私は、寝る直前には水分を取らないようにしています。

 

 (5) 寝る直前の食事

  寝る直前に食事を摂ると、消化活動が始まってしまい、深い眠りに入ることができません

 そのため、私は、遅くとも寝る1時間半前には夕食を終えるようにしています。また、食事量としても、夕食の量は少なめにしています。

 

 3 目覚めの阻害要因とその対策

 (1) 暗闇

 目覚めの段階では、それまでと反対に、暗闇の環境が阻害要因となります。朝が来たことを体が実感することができないのです。

 そこで、目覚める時間が来たら、カーテンを開け、朝日を浴びることが推奨されます。

 また、朝日の昇る時間より前に起きるライフスタイルの人には、人工の光を活用することを勧めます。

 以下に紹介するのは「光目覚まし」という商品ですが、最近導入し、非常に重宝しています。  

 

 

 (2) 寒さ

 また、冬の季節には、寒さが目覚めの阻害要因となります。寒くて布団から出たくないアレです。

 そこで、これも巷でよく言われていますが、起床時刻の30分~1時間前に暖房のタイマーをセットしておくと、目覚める時刻に部屋が暖まっており、スムーズに目覚めることができます。

 

 (3) 「時間がある」という錯覚

 最後に、出勤まで時間があるという錯覚も、目覚めの阻害要因となります。本来有効活用できる時間を二度寝に費やしてしまうのです。

 そこで、翌朝の予定を前日に立ててしまうことを勧めます。取り組むべきタスクが明確になることで、貴重な時間を二度寝に費やすことが少なくなるはずです。

 

第4 まとめ

 以上、睡眠の質を保つために私が実践していることを紹介しました。

 きちんとした睡眠を取ることは、現在の私にとって食事以上の最優先事項です。睡眠なくして仕事の効率も生活の充実も保つことはできません。

 ところで、睡眠に関しては多くのハウツー情報が存在しますが、その多くは短時間睡眠を実現し、可処分時間を増やすことを目指すものです。

 しかし、私の実感する限り、一定量のメジャースリープは不可欠であり、短時間睡眠には限界があります(私の場合、6時間の睡眠を必要とします。)。そこで、無理に睡眠時間を短くする方向ではなく、自分に合った睡眠時間と時間帯を認識し、その中で最大限の睡眠効率を達成することが何より大切と考えて、今回の記事を書きました。

 あくまで個人的実践ではありますが、読まれた方の参考になれば幸いです。

 

 

■ 今週の注目記事

 

 

 垂涎ものですね・・・。

 休日に訪れてみたいと思います。

日常の弁護士業務で繰り返し参照しているWEBリンク集

 今回の記事では、私が日常業務で参照しているWEBサイトを紹介したいと思います。

 各リンクに対するコメント等は後日追記予定です。

 

・リーガルリサーチ

「裁判例情報」 / "裁判所"

http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/search1

 

「法令検索」 / "e-Gov"

http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi

 


・書籍

"弁護士会館ブックセンターWEB"

http://www.b-books.co.jp/

 

"至誠堂書店WEB"

https://ssl.shiseido-shoten.co.jp/index.php

 

"丸沼書店WEB"

http://www.marunumashoten.com/

 

「第3部 参考書籍」 / "即時・早期独立開業マニュアル 三訂版"

http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/legal_apprentice/data/sokuji_soukidokuritumanual.pdf

 

「会務研究委員会報告 業務に役立つ書籍アンケート結果発表 」 / "法曹同志会"

http://housou-doushikai.jp/about/recommendedbooks.html

 

 

・事務

「利息計算」 / "実務の友"

http://www5d.biglobe.ne.jp/~Jusl/Keisanki/Risoku/risoku.html

 

「郵便番号検索」 / "郵便局"

http://www.post.japanpost.jp/zipcode/index.html

 

"登記・供託オンライン申請システム"

http://www.touki-kyoutaku-net.moj.go.jp/

 

 

・報酬

「(旧)日本弁護士連合会報酬等基準」

http://www.ohkubolaw-jiko.jp/bengoshihousyu.pdf

 

「民事法律扶助 代理援助立替基準」

http://www.hirano-office.jp/houterasu-hiyou.pdf

 

 

・弁護士情報検索

「弁護士情報検索」 / "日本弁護士連合会"

https://www.nichibenren.jp/member_general/lawyerandcorpsearchselect/corpInfoSearchInput/changeBarSearch/

 

「弁護士の登録番号と修習期の早見表(2014.4版)」 / "弁護士鶴間洋平の「新時代のプロフェッションを目指して」"

http://tsuruma-law.jp/archives/660

 

 

■ 今週の注目記事



 著者は、この方法を「本当に読んだ人と感想をなんとなく語り合える程度には内容を理解する」ために用いていますが、そもそも読む本を選別する方法としても応用できると思います。

 実際、私はこれと似た方法で読む本を選別しています。そのため、気になった本でも、実際に買わなかったり、買っても読まなかったりすることがよくあります。

 その方法については、今後記事にしたいと思っています。

「いつかやる」を今すぐやるためのタスク管理詳論

第1 はじめに

 既に記事にしているとおり、私は、今年の春からNozbeとTaskchuteというツールを使ってタスク管理を行ってきました。

 

 

 私がタスク管理を始めた主な理由は、タスクの先送りを防ぐことにありました。この点、確かにタスク管理を本格的に初めて以来、タスクの先送りは格段に少なくなりました。

 しかし、最近になって、タスク管理をしているにもかかわらず先送りの生じてしまうタスクがあることに気付きました。

 そして、先送りが生じてしまう原因は、タスク管理自体にあるのではなく、私のやり方に問題があるためだということに気付きました。

 そこで今回は、タスクの先送りが生じる原因に関連して、私のタスク管理のどこに問題があり、どのように改善することになったかを紹介したいと思います。


第2 先送りが生じる3つの原因とその対策

 1 先送りが生じる3種類のタスク

 さて、タスク管理をしているにもかかわらず、先送りが生じてしまうタスクを分析したところ、次の3つの種類に分類できることがわかりました。

 

① 書き出されていないタスク

=(頭の中で「やりたい」と思っているだけ)

 

② 期限の定められていないタスク

=(「いつか」やりたいと思っているだけ)

 

③ 実行する日が決まっていないタスク

=(「あの日までにやろう」と思って先送りにしている)

 

 書き出されていないタスクとは、頭の中で「やりたい」と思っているだけで、放置されているタスクのことです。そのようなタスクは、日々の忙しさに紛れてしまい、いつまでも実行されることがありません。

 期限の定められていないタスクとは、書き出されてはいるものの、「いつまでに」やるかが定まっていないタスクのことです。期限の定められていないタスクは、緊急性を持たないため、緊急性の高い他のタスクに押しやられてしまいます。

 実行する日が決まっていないタスクとは、期限は決まっているものの、実際に取り掛かるが決まっていないタスクのことです。このようなタスクは、少なくとも期限が目前に迫るまで放置されてしまいます。

 

 2 タスクの先送りを防ぐためには

 しかし、先送りが生じる原因がわかっていれば、対策を施すことにより、先送りを防ぐことが可能です。

 すなわち、先の3種類のタスクに対しては、それぞれ次のとおり先送りを防ぐ対策を施すことになります。

 

① 書き出されていないタスク

→ タスクを漏れなく書き出す

 

② 期限の定められていないタスク

→ 各タスクについて期限を定める

 

③ 実行する日が決まっていないタスク

→ デイリータスクリストにタスクを登録する

 

 さて、ここまで考えて、あくまで先送りの防止を目的とする場合、タスク管理には一定の踏むべきステップがあることに気付きました。

 それが以下で述べる、①タスクの書き出し②期限設定、③デイリータスクリストへの登録・実行の各ステップです。


第3 タスク管理の3ステップ

 1 タスクの書き出し

 まず、タスクの書き出しでは、原則としてボトムアップ型のアプローチを取ることになります。すなわち、目的を達成するまでに必要となる「次に取るべき行動」を繰り返し考えていくというものです。

 例を挙げます。ある訴訟で次回の期日までに当事者(依頼者)の陳述書を裁判所に提出しなければならないとします。事件の担当となったあなたが次に取るべき行動は何でしょうか。

 

 必要なタスクとして、

 

・ 依頼者と打合せをする

 

 

というのが思い浮かぶと思います。

 

 しかし、依頼者と打合せをするためには、

・ 依頼者に電話を掛けて、打合せ日程を調整する

 


というタスクが必要となりますし、さらにその前には、

 

・ 打合せ可能な日時を洗い出す

 

 

といったタスクが必要です。

 

 そのため、陳述書を裁判所に提出するまでに必要となる「次に取るべき行動」を順次書き出していくと、次のようなタスク群が明らかとなります。


・ 打合せ可能な日時を洗い出す
・ 依頼者に電話を掛けて、打合せ日程を調整する
・ 依頼者と打合せをする
・ 陳述書を作成する
・ 陳述書についてボス弁の決裁を得る
・ 陳述書に依頼者の署名・押印をもらう
・ 陳述書を裁判所に提出する

 

 2 期限設定

 次に、書き出されたタスク群について期限を設定していくことになります。

 タスクの書き出しがボトムアップ型のアプローチだったのに対し、期限は、より後ろのタスクから順に設定していくことになるため、いわばトップダウン型のアプローチとなります。

 

 例えば、次回の裁判期日が12月24日だったとすると、陳述書の提出は、その1週間前である12月17日と決まります。

 したがって、

 

・ 打合せ可能な日時を洗い出す
・ 依頼者に電話を掛けて、打合せ日程を調整する
・ 依頼者と打合せをする
・ 陳述書を作成する
・ 陳述書についてボス弁の決裁を得る
・ 陳述書に依頼者の署名・押印をもらう
・ 陳述書を裁判所に提出する ← 12月17日

 

このように、最も後ろにある「陳述書を裁判所に提出する」というタスクの期限が最初に決まることになるのです。

 そして、これを前提に、順次その前にあるタスクの期限を定めていくことになります。

 

・ 打合せ可能な日時を洗い出す ← 11月28日
・ 依頼者に電話を掛けて、打合せ日程を調整する ← 11月28日
・ 依頼者と打合せをする ← 12月 8日
・ 陳述書を作成する ← 12月10日
・ 陳述書についてボス弁の決裁を得る ← 12月12日
・ 陳述書に依頼者の署名・押印をもらう ← 12月15日
・ 陳述書を裁判所に提出する ← 12月17日


 3 デイリータスクリストへの登録・実行

 最後に、デイリータスクリストに各タスクを登録していきます。その際に意識すべきことは、定められた期限よりも前倒しでタスクに取り掛かることです。
 どういうことかというと、先のステップで「依頼者に電話を掛ける」というタスクの実行期限を11月28日と定めましたが、依頼者が何らかの事情でその日に電話に出られない可能性があるため、11月28日に取り掛かったとしても同日中にタスクが完了するという保証はありません。そして、タスクの完了が遅れた場合、順次後ろのタスクの予定に遅れが生じる恐れがあります。

 さらに、このようなタスクの完了の遅れは、相手側の都合に限らず、割り込みタスクや所要時間の見積りミスといった自分の側の都合によっても生じ得るものです。

 

 そのため、タスクの実行に当たっては、ある程度の余裕を持っておく必要があります。例えば、先の「依頼者に電話を掛ける」というタスクは、11月28日のデイリータスクリストではなく、11月25日のデイリータスクリストに登録しておくべきなのです。

 

第4 まとめ

 以上、先送りを防ぐという観点でのタスク管理手法について紹介しました。

 先の3ステップを意識してタスク管理をするようになったのは比較的最近のことですが、それ以来、先送りの数は目に見えて少なくなり、それに比例してストレスを感じることも少なくなりました。日々押し寄せるタスクの波に対して、再びコントロールを取り戻したのです。

 

 タスク管理は、基本的な考え方とツールを導入しただけでは完結しないところに奥深さがあります。自らの仕事の状況や量に応じて、常に改善していかなければならないのです。

 この記事が、皆さんにとってタスク管理を見直すきっかけの一つとなれば幸いです。

 

 

■ 今週の注目記事



 ブログへの安定的なアクセスを保つための記事作成のコツについて書かれた記事です。私もブロガーの端くれなので、興味深く読みました。

 当ブログには一日当たり150~200程度のアクセスがありますが、リンク元を調べてみると、最も多いのはやはり検索エンジンです。そして、検索からの流入は、そのほとんどが以下の3つの記事に集中しています。

 

 

 

 

 

 これらの記事の内容と、それに関連付けられた検索ワードは、今後私がブログを運営していくに当たって大きなヒントになると思います。

 これからも長く読まれる記事を書いていきたいと思います。

司法試験に関する私の考えを総括します。

第1 本記事の目的

 私は、本ブログやツイッターで、これまで司法試験に関する記事やコンテンツを公開してきました。

 しかし、合格から2年以上が経ち、本ブログはもちろん、私自身、受験指導に携わる適性を失いつつあるように感じています。

 そこで、節目として、司法試験に関する私の考えを総括しておきたいと思います。


第2 司法試験合格への3ステップ

 私は、受験生が司法試験に合格するまでに踏むこととなるステップを、以下の3つと考えています。

 

 ① 「合格答案」と「基礎知識」のイメージの確立


 ② 「基礎知識」の習得


 ③ 各人固有の弱点の確認・克服

 

 

 上記のうち、②は①を前提とし、③は①と②を前提とする関係にあります。

 そして、③のレベルを達成したとき、その受験生は十中八九合格できる実力を身に付けることができると考えています。

 

 以下、それぞれに分けて説明していきます。


第3 「合格答案」と「基礎知識」のイメージの確立

 1 2つの代表的方法 ~過去問分析と合格者のアドバイス~

 「合格答案」のイメージと「基礎知識」のイメージを確立するために、受験業界で伝統的に取られてきた方法が2つあります。

 言うまでもなく、①過去問を分析すること、そして②合格者にアドバイスを求めることです。

 

 2 過去問分析

 (1) 総論

 過去問分析に関しては、司法試験の場合、問題文とともに、法務省から公表される「出題趣旨」「採点実感」を使って分析を行っていくこととなります。

 そして、私はその中でも出題趣旨を重要視していました。出題趣旨は、具体的出題を通じて、試験委員が求める答案の形(理想形)を明らかにした資料だと考えるためです。

 私は、出題趣旨を以下のように活用していました。

 

 ①マーカーを使って要素(一般論、法的構成、事実、評価)を分析する。

 ②各要素を踏まえて出題趣旨を答案構成化する。

 ③答案構成化した出題趣旨を答案化する。

 

 (2) 各論(平成23年度刑事系第1問の甲の罪責を例に)

  ア 要素を分析する

 私の場合、赤=一般論緑=法的構成と当該年度の論点解説青=事実と評価というように色分けしていました。

 色分けの結果、平成23年度刑事系第1問の出題趣旨は以下のように分析されます。

 

    f:id:odenya2:20141109210829p:plain

 

 イ 答案構成化する

 次に、分析の結果を踏まえ、出題趣旨の要素を答案構成の形に組み立てます

 平成23年度刑事系第1問の甲の罪責については、以下のようになります。

 

    f:id:odenya2:20141109211530p:plain

 

 ウ 答案化する

 そして、先の答案構成を答案の形に仕上げます

 ここまでやることによって、出題趣旨から試験委員の求める答案の形を導くことができます。

 平成23年度刑事系第1問の甲の罪責については、以下のとおりです。

 Dropbox - 答案例(平成23年度刑事系第1問甲の罪責).pdf

 

 3 合格者のアドバイス

 大規模ロースクールであれば、毎年多くの合格者が出るため、先輩や同期から十分なアドバイスを得ることができます

 これに対し、合格者の少ない環境にいる場合は、合格者ブログを利用することになります。

 

 

 

 合格者ブログを侮ることはできません。目的意識を持って読めば、必ず「合格答案」や「基礎知識」のイメージを掴むことができます。 

 

第4 「基礎知識」の習得

 1 「基礎知識」とは?

 「合格答案」と「基礎知識」のイメージを掴んだ上で、合格に不可欠な「基礎知識」を学んでいくことになります。ここでいう「基礎知識」とは、条文・判例・基本原理(ex.弁論主義)のことです。

 司法試験業界においては、「基礎知識」のイメージがないままに勉強をしている受験生があまりに多いと言わざるを得ません。

 受験勉強の目的は合格するレベルに達することであり、それは試験委員の求めるレベルと現状との差を埋めることに他なりません。そのためには、まず試験委員の求めるものを把握することが不可欠であり、それができないといつまでもあさっての方向に勉強を進めていくことになってしまいます。

 私自身、かつてはあさっての方向に向かって勉強していたため、その救いの無さはよくわかります。

 

 

 2 条文

 基礎知識の最たるものは条文です。そして、条文を理解する最善の方法は、六法を素読することです。

 また、短答式試験の過去問も条文学習に適しています。

 そう思い、かつて短答式試験のスマートフォンアプリの開発に着手したこともありましたが、時間が確保できず、頓挫してしまいました。

新司法試験短答式肢別演習教材【トライアル版】 - Google Play の Android アプリ

 

 もっとも、他の方が私のものよりも優れたアプリケーションを開発してくれたので良しとしましょう。

司法試験短答式アプリ Tantow 択一 法科大学院 - Google Play の Android アプリ

 

3 判例・基本原理

 条文の次に重要な基礎知識が、判例基本原理です。そして、これらを学ぶ最適の教材が「最高裁判所判例解説」、いわゆる調査官解説です。

 司法試験への出題可能性等を踏まえて、差し当たって読むべき調査官解説については、以前記事にまとめました。

 

 また、 調査官解説の用い方についても、詳しく記事にまとめています。

 

第5 各人固有の弱点の確認・克服

 基礎知識が一定程度習得できれば合格は目前です。最後にやらなければいけないのは、自分固有の弱点を確認し、克服することです。

 私の場合、途中答案が最大の弱点でした。必ず尻切れトンボになってしまうのです。

 そこで、直前期には徹底的に途中答案を防ぐ対策をしていました。その苦闘については、かつて記事にしています。

 

 

第6 まとめ

 以上、司法試験に関する私の考えを総括しました。

 既におわかりのとおり、これだけ司法試験ブログの充実している現在、合格するための方法論は確立したといっても過言ではありません。少なくとも私はそう考えています。

 だから、合格を目指している人は、情報を大切にして下さい

 私の基本的な考えは、3年近く前につぶやいた以下のツイートから何ら変わるものではありません。

 

新司においては、正しい勉強の目標も方法も様々な資料によって示されています。かつての僕を含め成績の伸びない人に共通するのは、①そもそも資料の存在を知らない(情報収集力の低さ)、②資料に接しても何も感じない(情報感受性の低さ)、③何か感じても自分のやり方にこだわる(頑固さ)、です。

2012年2月6日 @odenya2 

 

 masoブロさんの言うとおり、「方法は必ずある」のです。

 本記事を読んだことが、そのことに気付く一つのきっかけとなれば幸いです。

 

 

 

■今週の注目記事



  『TQ』『7つの習慣』で紹介されている「ミッション・ステートメント」についての記事です。

 何を隠そう、私もつい先日、自分の価値観を振り返るために10箇条からなるミッション・ステートメントを作成してみました。

 上記ブログ主のjMatsuzakiさんのように、ミッション・ステートメントそのものを公開する勇気はまだありませんが、作成の際の視点や効果については今後記事にしていきたいと思っています。

承認欲求を満たすもう一つの方法 ~『嫌われる勇気』を読んで~

第1 今回の記事のテーマ

 

 他者から重要な人物だと思われたい

 全ての人は多かれ少なかれそのような「承認欲求」を持っています。

 過去を振り返ってみると、ご多分に漏れず、私もそのような承認欲求を主たる動機として行動してきた覚えがあります。人は、人生の重要な局面における選択さえ、承認欲求に突き動かされて行動してしまうのですから、この欲求がいかに強固であるかがわかります。

 しかし、他者からの承認を常に期待して生きることは苦しい。なぜなら、往々にして他者からの承認が与えられることは稀だからです。

 そのため、私は、他者からの承認に頼らずに承認欲求を満たす方法について、これまで考えを巡らせてきました。

 

 そのような折に読んだのが、岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)です。



 同書では、他者からの承認に頼らないもう一つの「ライフスタイル」が提示されていました。そして、それは私がこれまで漠然と考えてきたことと一致するものでした。

 そこで、今回の記事では、同書の引用を交えて、他者からの承認に頼らない生き方、すなわち「自己受容」によって承認欲求を満たしていく生き方について、私の考えを述べてみようと思います。

 

第2 なぜ自己受容なのか

 1 「承認欲求を否定する」? 

青年 先生もご存じのはずです。いわゆる「承認欲求」ですよ。対人関係の悩みは、まさしくここに集約されます。われわれ人間は、常に他者からの承認を必要としながら生きている。相手が憎らしい「敵」ではないからこそ、その人からの承認がほしいのです!そう、わたしは両親から認めてほしかったのですよ!


哲人 わかりました。いまのお話について、アドラー心理学の大前提をお話しましょう。アドラー心理学では、他者から承認を求めることを否定します


青年 承認欲求を否定する?


哲人 他者から承認される必要などありません。むしろ、承認を求めてはいけない。ここは強くいっておかねばなりません。


青年 いやいや、なにをおっしゃいます!承認欲求こそ、われわれ人間を突き動かす普遍的な欲求ではありませんか!

 

(同書p.132)

 

 同書において、アドラー心理学に通じた「哲人」は、他者からの承認を求めてはいけないと言います。そして青年は、これを「承認欲求を否定する」意味と理解しています。

 しかし、欲求はそれを否定することで満たすことはできません。食欲を否定したからといって、空腹が満たされないのと同様のことです。

 むしろ、私は、ここで言っているのは、哲人が注意深く言葉を選んでいるように、「他者から承認を求めること」を否定する意味だと理解しました。

 なお、哲人は、前記引用箇所の後で、「他者からの承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的には他者の人生を生きることに」なると指摘しています。(本書p.135)。


2 自己受容によって承認欲求を満たす

 承認欲求そのものを否定することができないとすれば、他者からの承認を求める以外の方法でそれを満たすしかありません

 本書では、その方法として「自己受容」という概念が提示されています。

 以下の引用箇所は、多少長いですが、重要な部分なので全文を引用します。

 

哲人 われわれは「わたし」という容れ物を捨てることもできないし、交換することもできない。しかし、大切なのは「与えられたものをどう使うか」です。「わたし」に対する見方を変え、いわば使い方を変えていくことです。

 

青年 それは、もっとポジティブになって自己肯定感を強く持て、何事も前向きに考えろ、ということですか?

 

哲人 ことさらポジティブになって自分を肯定する必要はありません。自己肯定ではなく、自己受容です。

 

青年 自己肯定ではない、自己受容?

 

哲人 ええ、この両者には明確な違いがあります。自己肯定とは、できもしないのに「わたしはできる」「わたしは強い」と、自らに暗示をかけることです。これは優越コンプレックス(注:あたかも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸ること)にも結びつく発想であり、自らに嘘をつく生き方であるともいえます。

 一方の自己受容とは、仮にできないのだとしたら、その「できない自分」をありのままに受け入れ、できるようになるべく、前に進んでいくことです。自らに嘘をつくものではありません。

 もっとわかりやすくいえば、60点の自分に「今回はたまたま運が悪かっただけで、ほんとうの自分は100点なんだ」と言い聞かせるのが自己肯定です。それに対し、60点の自分をそのまま60点として受け入れた上で「100点に近づくにはどうしたらいいか」を考えるのが自己受容になります。

 

青年 仮に60点だったとしても、悲観する必要はないと?

 

哲人 もちろんです。欠点のない人間などいません。優越性の追求について説明するときにいいましたよね?人は誰しも「向上したいと思う状況」にいるのだと。

 逆にいうとこれは、100点満点の人間などひとりもいない、ということです。そこは積極的に認めていきましょう。

 

青年 ううむ、ポジティブなようにも聞こえるし、どこかネガティブな響きも持った話ですね。

 

哲人 そこでわたしは、「肯定的なあきらめ」という言葉を使っています。

 

青年 肯定的なあきらめ?

 

哲人 課題の分離もそうですが、「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極めるのです。われわれは「なにが与えられているか」について、変えることはできません。しかし、「与えられたものをどう使うか」については、自分の力によって変えていくことができます。だったら「変えられないもの」に注目するのではなく、「変えられるもの」に注目するしかないでしょう。私のいう自己受容とは、そういうことです。

 

青年 ・・・変えられるものと、変えられないもの。

 

哲人 ええ。交換不能なものを受け入れること。ありのままの「このわたし」を受け入れること。そして変えられるものについては、変えていく”勇気”を持つこと。それが自己受容です。

 

(同書p.227~229)

 

第3 どうすれば自己受容できるのか

 1 本書からわかることとわからないこと

 先の引用箇所からわかることは、自己受容とは、ありのままの「このわたし」を受け入れることであり、それは自分に対する「見方」を変えることによって可能だということです。

 しかし、私を含め多くの人は、自分に対する見方を変えることができないから苦しんでいるのであって、前記引用箇所を読んだだけで自己受容ができるようにはならないはずです。

 そこで、以下、前記引用箇所を補う形で、自己受容に対する私の考えを説明していきたいと思います。


 2 コップ半分の水の比喩

 

     f:id:odenya2:20141101090520p:plain

 


 コップに半分の水が入っています

 「水」の部分は、自分に「ある」もの「空(から)」の部分は、自分に「欠けている」ものです。

 このコップの水を見たとき、「水が半分ある」と思う人と、「水が半分足りない」と思う人がいると思います。

 そして、コップの水が自分自身だとすれば、自己受容するためにはコップの水を「半分ある」と考えられるようにならなければなりません。前記引用箇所にいう、自分に対する見方を変えるとは、そのような意味だと理解しています。

 では、コップの水を「半分ある」と見ることができるようになるにはどうすればよいのでしょうか。


 3 自分に対する見方を変えるためには

 (1) 自分の強みと弱みを理解する

 コップの水の絵を描くためには、まず、自分の「水」の部分と「空」の部分を知らなければなりません。すなわち、自分の「強み」と「弱み」を知ることです。

 欠点のない100点満点の人間がいないのと同様に、0点の人間もいません。むしろ、全ての人は等しく50~60点なのではないでしょうか。

 そのような冷静な目で、自分の「強み」と「弱み」を洗い出してみることになります。

 

 (2) 0点からの足し算という認識パターンを身に付ける

 次に、コップの水を「半分足りない」と考えてしまうのは、頭のどこかでコップ一杯に満たされている水を理想としているからです。

 心理学では、そのような100点満点の理想の自分のことを「理想自己」と呼び、現に存在するありのままの自分のことを「現実自己」と呼ぶそうです。

 そして、多くの人が自己受容できずに苦しむのは、理想自己と現実自己のギャップに着目してしまうためです。

 そこで、そのような認識パターンを変えることが、自己受容への道ということになります。

 つまり、100点からの引き算ではなく、0点からの足し算によって現実自己を認識することです。

 

 (3) 60点の自分にオーケーを出す

 100点からの引き算ではなく、0点からの足し算で自分を見ることができるようになると、60点の自分は、-40点ではなく、+60点だということがわかります。これが自分をありのままに認識するということです。

 そして、60点の自分、つまりそれなりに上手くやっている自分を認めることができれば、人は自己受容することができます。

 それなりでいいのです。注意すべきは、自分を認めるときにvery good(90~100点)の評価は必要ないということです。good enough(60点)でよいのです。

 very goodになるための努力が必要ないとは言いませんが、その努力はありのままの自分を認めてあげた後ですればよいのです。


 (4) 自己受容できない自分を自己受容する

 最後に、前記のプロセスに沿って、自分なりに自己受容する方法を身に付けたとしても、ふとした瞬間に他人に対して劣等感を感じたり、嫉妬心を抱いたりすることを止めることはできないでしょう。その意味では、人はどこまで言っても、承認欲求から自由になることはできないと言えるかもしれません。

 しかし、自己受容できない自分(現実自己)を、自己受容”すべき”自分(理想自己)と比べてしまっては、先に述べた100点からの引き算に逆戻りです。

 ですから、時々自己受容できなくなってしまう自分を否定しないようにしましょう。そのような弱さを捨てきれない自分こそ、ありのままの自分であり、愛すべき自分なのですから。


第4 まとめ

 以上、自己受容について私の考えを述べました。

 しかしながら、『嫌われる勇気』でも指摘されているように、自己受容は「言うは易く、行うは難し」の分野であり、私自身、日々自己受容できない自分に直面しています。

 今回の記事は、稀に見る名著である『嫌われる勇気』を紹介すると同時に、承認欲求を満たす生き方は一つだけではありませんよというご紹介でした。

 『嫌われる勇気』、ご興味のある方は是非手に取ってみて下さい。

 

 

■今週の注目記事



 わかってはいるけれど、コントロール不可能な事象に心を悩ませることがいかに多いか・・・。

 しかし、日々様々なことに忙しく、もっと言えば人生の時間だって短いからこそ、貴重な時間をコントロール可能な対象に集中することが大切だということでしょう。

 さらに自己受容との関係で言えば、遺伝や幼少期の経験によって形成された自分の素質や性格は、もはやコントロール不可能な事象に位置付けられるのでしょう。そうした意味でも、ありのままの自分を受け入れることが必要なのかもしれません。

社会人1年目の自己投資について

 仕事を始めて以来、必要となる様々なモノやサービスにお金を投資してきました。その投資も最近落ち着いた感があります。

 そこで今回は、この1年間に投資してきたものについて、振り返ってみたいと思います。

 

 

・モバイルPC 約14万円

 



 弁護士会の委員会の議事録を取ったり、外出先で作業をする際に、モバイルPCは重宝します。

 その際に最も重視するのは、持ち運びに苦労しない軽さです。

 私は、NECのPCを使っています。なんと、重量わずか964gです。

 

 

・モバイルルーター 月額約4,000円

 



 そして、モバイルPCとともに必要となるのが、外出先でインターネットに接続するためのモバイルルーターです。

 Y!mobileには、通信制限が厳しいなど不満な点もありますが、YouTubeを観ないようにするなどの工夫をして使っています。

 

 

・Nozbe 月額680円

 

ツアーを見る:どうやってNozbeでGTDをするの?

 

 時間管理のツールとしてまず投資をしたのが、GTD実践のためのデジタルツール「Nozbe」のプレミアムプランです。

 私の活用方法については、別途記事にしています。

 

 

 

・Taskchute 6,480円

 

タスク管理ツール・TaskChute2(PayPal決済)

 

 Nozbeに欠けている1日ごとのタスク管理を補うために導入したのが「Taskchute」です。

 私の活用方法については、前掲記事「弁護士のタスク管理 ~ストレスフリーを実現するシステムとツール~」で紹介しています。

 

 

・たすくま 3,000円

 

Taskuma -- TaskChute for iPhone

 

 そして、Taskchuteをもってしてもできなかった、私生活でのタスク管理を実現させてくれたのが、iPhone版Taskchuteである「たすくま」です。

 これについては、後日、詳しくレビューを書きたいと思っています。

 

 

・「超」整理手帳 1,836円

 

講談社の「超」整理手帳2014オフィシャルサイト| 商品詳細

 

 仕事においては、タスク管理とは別にスケジュール管理が必要となります。そして、スケジュール管理においては、私は専らのアナログ派です。

 手帳については、「訟廷日誌」、「弁護士日誌」などを試してきましたが、結局、野口悠紀雄先生が監修した「超」整理手帳に落ち着きました。

 

 

・Evernote 月額333円

 



 情報やアイデアを管理するための「第2の脳」として愛用しているのが、「Evernote」です。私は、その機能をフルに活用するために、プレミアムプランを利用しています。

 Evernoteの活用方法については、別途記事を書いています。

 

 

 

・ScanSnap Evernote Edition 49,800円

 



  そして、Evernoteと併せて使うことにより、デスク周りの環境をストレスフリーにしてくれるのが、「ScanSnap Evernote Edition」です。

 デスク周りの整理法については、別途記事を書いているので、よろしければご参照下さい。

 

 

 

・メルティBOX 1回あたり1,200円

 



 ScanSnapでPDF化した後の紙の資料(弁護士会からのFAX文など)の処分に役立つのが、個人事業主向けの文書溶解処理サービスです。

 私は大塚商会が提供する「メルティBOX」を利用しています。

 

 

・Workflowy 月額約400円

 



 文書作成の際のアウトライン作成ツールとして利用しているのが「Workflowy」です。Windows・Mac版のアプリケーションのほか、タブレット、スマートフォン用のアプリケーションが用意されており、いつでもどこでもアウトラインを作成することができます

 「アウトライン」をはじめとする文書作成法については、以下の記事にまとめています。

 

 

 

・タイムズカーシェアリング 15分206円から 

 



 地方の弁護士業務では車が必要となりますが、車を買う場合、購入費に加え、駐車場代、保険料といった諸費用の負担が大きいです。そこで、私は「タイムズ」のカーシェアリングを利用しています。

 タイムズのカーシェアリングは、24時間対応のコールセンターが用意されていたり、車は全国に存在するタイムズの駐車場から借りることができるなど、サービス内容が充実しています。

 

 

・まとめ

 以上、社会人1年目の自己投資について紹介しました。

 その種類は人それぞれであるとしても、社会人になると、快適な執務環境を実現するために様々な投資が必要となります。それは時間のための投資であり、人生のための投資です。

  これから社会人になる方には、実りある自己投資ができますことを願っています。

 

 

■今週の注目記事

 

 

 最近読んだ『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)の著者2人による対談録です。

 「嫌われる勇気」、「承認欲求を否定する」など、同書はセンセーショナルな内容を含んでいますが、「青年」と「哲人」の対話を辿ることによって、読者が無理なくアドラー心理学の体系を理解できるように構成されています。稀に見る良書だと思います。

 後日、同書のレビューを兼ねて記事を書きたいと思います。

新社会人のためのブックリスト15選 ~新人弁護士編~

 月日が経つのは早いもので、もうすぐ仕事を始めて1年になります。事務所にはもうすぐ後輩が入ってきます。

 そこで、主にこれから社会人1年目を迎える方に向けて、1年目の社会人生活を支えてくれた15冊の本を紹介します。

 ※コメント等を今後追記予定です。

 

 

1 ロジカルシンキング

 

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

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ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)

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新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

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2 人間関係・コミュニケーション

 

人を動かす 新装版

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自分の小さな「箱」から脱出する方法

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営業の魔法―この魔法を手にした者は必ず成功する

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ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)

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3 時間管理

 

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

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TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント (ソフトバンク文庫)

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4 キャリア形成

 

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5 自尊心

 

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■今週の注目記事



 様々なブロガーがオムニバスで記事を書く「サイボウズ式『ブロガーズ・コラム』」の記事。

 「キレる」のは極端としても、明確な意思表示をし、相手とのコミュニケーションを主導するのは大切なスキルかなと思いました。

 

Webにおける情報収集についての再考

第1 普段の生活における情報収集の重要性

 現代においては、インターネットに膨大な量の情報が公開されています。その情報をうまく活用することができれば、様々な場面での学習効率を高めることができるはずです。
 そこで、今回は、私の行っているインターネットでの情報収集の手法についてご紹介したいと思います。

 

第2 Web検索

 0 前提として・・・

 まず前提として、検索エンジンはGoogleを使うことを勧めます。検索の精度が全然違いますから。

 

 1 検索ワードの選定

 では具体論に入っていきます。ここでは例として、"仕事に活きる文章作法"について調べるものとします。

 

 (1) 基準

 まず、検索ワードは何を選べばよいでしょうか。

 ここで私が検索ワードとして勧めるのは、a.調べたい対象を全てを含む最も包括的なワード、次にb.当該分野において鍵となるワードです。

 

 (2) 包括的なワード

 包括的なワードとは、可能な限り抽象化されたワードです。先ほどの例(仕事に活きる文章作法)で言えば、「報告書」の書き方でもなく、「マニュアル」の書き方でもなく、それら全てを含む「(仕事上の)文章」といった語で検索を掛けるのです。

 Google検索は、閲覧数やブックマーク数、SNSでシェアされた回数などのユーザーの行動や、記事の内容とキーワードとの関連性などに基づいて検索結果をランキングしています。そうであれば、より多くのサイトがヒットするようなワードで検索を掛け、Googleによるランク付けで絞るのが効率的といえます。

 

 (3) 鍵となるキーワード

 次に、当該分野において鍵となるワードで検索を掛けることが考えられます。

 どんな分野においても、少し調べてみると、鍵となるワードや概念があることがわかります。そして、役に立つ記事や情報は、そのようなワードや概念を中心に書かれていることが多いのです。

 先ほどの例で言えば、「パラグラフ」というキーワードは、論理的な文章を書く際に欠かせないものだということがわかります。

 そのため、包括的なワードでヒットした記事をいくつか読み、それらの記事に共通して登場するキーワードを見つけたならば、当該キーワードで改めて検索を掛けてみて下さい。きっと求めている記事に辿り着くことでしょう。

 

 2 3つの検索方式

 ところで、Web検索の方法は一つではありません。私の場合、通常検索のほか、PDF検索Amazonの書籍検索を掛けるようにしています。
 順を追って説明していきます。

 

 (1) 通常検索

 通常検索については説明の必要がないでしょう。Googleのトップページや検索窓からの検索を指します。

 

 (2) PDF検索

 PDF検索とは、Googleの検索構文を用いた検索方法です。検索ワードの前または後に「filetype:pdf」を付け足すことにより、PDFファイルのみが検索の対象となるのです。
 インターネット上には、論文やプレゼン資料などがPDFの形式で公開されていることがあります。そうした資料の中には著名人や学者の手によるものも多いのです。

 PDF検索を行うことにより、そのような信用性の高い情報に絞った検索結果を得ることができます。

 

 (3) Amazon検索

 さらに信用性の高い情報を得たいのであれば、書籍に当たるしかないでしょう。書籍の検索に役立つのがAmazon.comです。

 Amazon.comには、書籍の内容のほか、読者からの評価、レビューが記載されます。こうした様々な情報を通して、求める情報に最適な書籍を探し当てることができます。

 ワンクリックで書籍を購入することもできるので便利です。中古であれば、1円から買うことができます。

 

 3 検索ワードを少し変えてみる

 ここまで一通り検索してみたところで、検索ワードを少し変えてみてもいいかもしれません。
 先ほどの例で言えば、「文章 仕事」とか「文章 論理的」というように、検索ワードを一語加えることによって、検索結果が変わってきます。
 また、英文読解に抵抗がなければ、英訳してみることも有効です。「Writing」で検索を掛けることによって、文章作法について書かれた英文記事を見つけることができます。

 

第3 情報の保存

 さて、このようにして見つけた情報をそのままにしておくのは勿体ありません。すなわち、適切な方法で保存し、後に思い出せるようにしておくことが肝心です。

 私の場合、インターネット上の情報は、EvernoteでWebクリップをしています。EvernoteのWebクリッパーは、ワンクリックで起動することができるので便利です。

 また、書籍については、簡単な感想文をEvernoteに作成しています

 

 

第4 まとめ

 以上、インターネットにおける私の情報収集法を紹介しました。

 インターネットは使いようによっては多くの情報を得ることができます。この記事が明日からの情報収集に役立てば幸いです。

 

 

 

■今週の注目記事

 

 

 この記事の通り、ブログのネタは生活のそこかしこにあります。それを記事にすることができないのは、ただ文章として提供するための下準備(アウトラインの作成)ができていないためです。

 そのような意識で、日々の気付きをこれからも記事にしていきたいと思います。

ブロガー用名刺を作ったよ。

名刺作成の動機、依頼した名刺店

 以前、「ブロガーズフェスティバル」に参加した際に、名刺がないことで苦労したため、このたびブロガー用名刺を作成しました

 今回作成を依頼したのは、神戸市にある「前川企画印刷」というお店。メールでのやり取りでしたが、要望に丁寧に応えてくれて、思い描いたとおりの名刺を作ることができました。

 

名刺の写真

 完成した名刺がこちら

 

f:id:odenya2:20141006041031j:plain

 

 こだわった点としては、

  • 認知してもらいやすいように顔写真アイコンを入れたい
  • テーマがわかるように、ブログ紹介文を入れたい
  • フォローしてもらうために、Twitter等のアカウントを入れたい

といった点です。

 担当者の方と何度かやり取りをして、この構成となりました。

 価格は、なんと100枚当たり1,300円でした。

 

今後、イベント等で配布予定

 今後は、ブロガーのイベント等で積極的に配っていきたいと思います。

 職業用名刺とは別に個人用名刺を作っておくことで、肩書とは離れて、自分はこういう人ですよというのを紹介しやすくなると思います。その意味では、ブログをやっていない方にとっても、個人用名刺を作る意義はあるのではないかと思います。

 以下のリンクは「前川企画印刷」の代表者のブログですが、名刺の作成例も載っていますので、興味を持たれた方は是非一度ご覧下さい。



 

■今週の注目記事



 デスク上の「モノ」がコンピューター上のアプリケーションに置き換えられていく様子を示した動画です。

 過去に整理に関する記事を書いた関係で、こういったコンテンツには関心を持っています。結局、コンピューター(とスマートフォン)で代替可能なものについては、積極的に代替していくのが基本的に良いのかもしれません。

明日から業務効率化!PCにおける文字入力に役立つTips集

第1 はじめに

 弁護士の仕事の中でも文書作成は中心的な業務です。そのため、キーボードを使って文字を打つ時間は業務時間の大部分を占めます。

 そこで、今回は、文字入力の際に私が行っている工夫を紹介したいと思います。

 

第2 Microsoft IMEではなく、Google日本語入力を使う

1 Google日本語入力をインストールする

 まず、導入に手間がかからず、しかも文字入力の大幅な効率化をもたらす方法をご紹介します。それは、Windows PCに予めインストールされている文字入力ソフトである「Microsoft IME」の使用を今すぐにやめ、Googleが提供する文字入力ソフトである「Google日本語入力」を導入することです。

 Google日本語入力は、以下のリンクから無料でインストールすることができます

 http://www.google.co.jp/ime/

 

2 Google日本語入力を勧める理由

(1) 変換機能が優秀

 私がGoogle日本語入力を勧める理由としては、まず変換機能が優秀であることが挙げられます。
 変換機能といえば、これまでジャストシステム社の「ATOK」が有名でしたが、Google日本語入力はATOKに引けを取らない変換機能を搭載しています。私自身、つい先日までATOKを使っていましたが、変換機能に大きな違いがない上、次に述べるサジェスト機能が非常に便利だったため、ATOKから乗り換えました。

 

(2) サジェスト機能が非常に便利

 サジェスト(入力候補表示)機能については、Google検索で馴染みがあると思います。しかし、Google日本語入力のサジェスト機能のすごいところは、ユーザーが過去に入力した単語や文章の履歴をもとに入力候補を表示してくれるところです。
 例えば、「株式会社」という単語を打つことの多い私のPCには、「かぶ」と入力した時点で「株式会社」が入力候補として表示されます。したがって、後はそれをTabキーから選ぶだけで「株式会社」という単語を入力することができます。

 同様に、私のPCには、「ちば」と入力した時点で「千葉銀行」が入力候補として表示されます。そのため、「かぶ」「ちば」と入力するだけで、「株式会社千葉銀行」という長い単語を入力することができます

 既に文字入力は「打つ」時代から「選ぶ」時代に移ってきており、効率化のためにこれを活用しない手はないと思います。

 

第3 単語登録を活用する

 前述のとおり非常に便利なサジェスト機能ですが、さらに文字入力をパーソナライズしたいのであれば「単語登録」機能を使うと良いでしょう。PCの画面右下に表示されているGoogle日本語入力のアイコン上で右クリックすると、単語登録のメニューを表示することができます(なお、頻繁に使用する機能なので、「Ctrl+F7」といったショートカットキーを設定しておくことを勧めます。)。

 私が登録している単語としては、例えば、ナンバリングの「(1)~(9)」があります(裁判所に提出する書面においてはナンバリングが「第1」「1」「(1)」「ア」「(ア)」などと指定されているため、見出しを振る際に使うことが多いのです。)。私の場合、「@1」と入力すると「(1)」に変換されるように設定しています

 また、メールアドレスや電話番号、住所などよく入力する文字列を単語登録しておくことも便利です。

 私の場合、

 「あど」→メールアドレス
 「てる」→事務所電話番号
 「じゅうしょ」→事務所住所
 「ゆうびん」→事務所郵便番号

というように長い文字列の入力の手間を省く工夫をしています。

 

第4 ショートカットキーを活用する(主にWordを念頭に)

 さらに、マウス操作を可能な限り減らし、キーボードによる文字入力に集中することができれば、文字入力のスピードを飛躍的に向上させることができます。

 そのためにWindowsには多様なショートカットキーが用意されていますが、今回はその中でも特に使用頻度の高いものを紹介します。

 

【Ctrlキー系】
Ctrl+A       文書全体を選択する
Ctrl+C       選択した文字列をコピーする
Ctrl+X       選択した文字列を切り取る
Ctrl+V       コピーまたは切り取った文字列を貼り付ける
Ctrl+P       文書を印刷する
Ctrl+B       選択した文字列を太字にする
Ctrl+U       選択した文字列に下線を引く
Ctrl+S       文書を保存する
Ctrl+Z       一つ前の操作を元に戻す
Ctrl+Y       一つ前の操作を繰り返す
Ctrl+W       文書を閉じる
Ctrl+H       置換する
Ctrl+E       中央揃えにする
Ctrl+R       右揃えにする
Ctrl+L       左揃えにする
Shift+Ctrl+J     文字の均等割り付け
Shift+Ctrl+<     文字のサイズを小さくする
Shift+Ctrl+>     文字のサイズを大きくする

 

【Altキー系】
以下のスクリーンショットを参照。

 

f:id:odenya2:20140928115534p:plain

 

【Shiftキー系】
Shift+方向キー    文字列を選択する
Shift+スペース    半角スペース

 

【Fnキー系】
Fn+← or →     左端・右端に移動する
Fn+↑ or ↓      ページをスクロールする

 

【Fキー系】
F6         全角ひらがなに変換する
F7         全角カタカナに変換する
F8         半角カタカナに変換する
F9         全角英数字に変換する
F10         半角英数字に変換する

 

第5 終わりに

 以上が、文字入力の際に私が行っている工夫です。

 私は、業務効率化の本質は、しなくてよい無駄な作業を省くことにあると考えています。文字入力に関して言えば、①マウスを使う回数を減らすことと、②キーボードで打つキーの数を減らすことがこれに当たります。
 ①について言えば、ショートカットキーを使うことで、マウスポインターを動かしたり、右クリックを使ったりする無駄を省くことが可能です(「第4」)。
 また、②について言えば、サジェスト機能や単語登録を使うことで、同じ文字列を入力するに当たっても、より少ないキー操作で入力の目的を達することができます(「第2」、「第3」)。キー操作の量を減らすことは単純に入力時間を短縮する上、ミスタイプを減らすことにもつながるので、さらに時間の短縮につながります
 

 弁護士に限らず、PCによる文字入力は多くの業種において不可欠のものとなっていると思います。

 本記事が明日からの業務改善の参考になれば幸いです。

 

 

■今週の注目記事



 Evernoteの活用方法に関する記事。「名前を思い出せない人と再会したときなどに、Evernote でみつけたりしています」という記載に、「あるある」と思ってしまいました。

 情報が洪水のように流れてくる現在、情報管理は「記憶」でまかなうよりも「記録」してしまうほうがはるかに現実的です。要は、「記録」を検索できる仕組みを作っておけばよいのであり、そのための仕組みはEvernoteにビルトインされています。

  この記事に限らず、Evernote日本語版ブログには、Evernoteの活用に関する記事が豊富に掲載されているので、是非購読をお勧めします。