弁護ハック!-若手弁護士によるライフハックブログ

「弁護士 × ライフハック × 知的生産」をテーマに、若手弁護士が日々の”気付き”を綴ります。

司法試験

司法試験関係者必読の一冊 『37の法律フレームワーク -誰も教えてくれない事例問題の解法-』

第1 はじめに 同期の井垣孝之弁護士が書いた『37の法律フレームワーク -誰も教えてくれない事例問題の解法-』を読みました。 結論から言うと、紛れも無い名著です。今年5月に受験を控えている方も含め、司法試験受験生であれば必ず目を通しておくべき…

司法試験ブログまとめ【2016年1月27日更新】

玉石混淆の司法試験ブログの中で非常に参考になるものを合格年度ごとにまとめてみました。「これは」と思った記事とそのコメント、大体の優先度(☆~☆☆☆)も付けています。 ・平成27年度 「司法試験関係記事まとめ」 / "ちゅうばふきの休日!新つれづれ日記"…

司法試験に関する私の考えを総括します。

第1 本記事の目的 私は、本ブログやツイッターで、これまで司法試験に関する記事やコンテンツを公開してきました。 しかし、合格から2年以上が経ち、本ブログはもちろん、私自身、受験指導に携わる適性を失いつつあるように感じています。 そこで、節目と…

本試験及び受験後に気を付けるべきこと【自作資料から引用】

本試験で気を付けるべきこと ・下見は行なうべき(シミュレーション)。 ・椅子はパイプ椅子で、クッションがほとんどない。東急ハンズ等で座布団を準備しておいたほうがいい。 ・試験会場の室内では、電子機器は一切使えない(部屋を出れば使える。)。勉強…

司法試験自作資料の掲載【学生時代の記事の再掲】

主に後輩のために作成していた自作資料を掲載します。 https://www.dropbox.com/sh/glll91rt2owfp8a/wvm3EnHOMc

司法試験ツイートの個人的まとめ【学生時代の記事の再掲】

2011年9月8日~2012年9月11日の私のツイートのうち、司法試験に関するものをまとめました。RTさせていただいた他のユーザーのツイートも含まれています。 http://togetter.com/li/374407

論文式の答案についての考え方。【学生時代の記事の再掲】

「院」の在学生との個人面談でもお話ししたことですが、「答案の書き方」というような厳密なルールは法律答案に存在しないと思います。評価される答案とは、結局出題趣旨によく応えている答案のことを言うのだと思います。 もっとも、少ないながら法律家の文…

×だけど、○。【学生時代の記事の再掲】

報告が遅れましたが、無事「院」の卒業が決まりました。 2年間の「院」生活は、友人もたくさんでき、とても楽しいものでしたが、学業面では必ずしも順風満帆というわけにはいきませんでした。特に、1年目(2学年)の後期では民事法総合Ⅲ(民事訴訟法)で落第…

途中答案は100%防げる?【学生時代の記事の再掲】

論文式試験の試験時間は120分あり、前半の答案構成パートと後半の記述パートに分けることができます。その比率は人それぞれだと思いますが、私は答案構成パート30~35分、記述パート85~90分を目安にしています。 そして、圧倒的に大切なのは約30分間の答案…

お世話になった受験資料まとめ【学生時代の記事の再掲】

1.書籍 ・ 永山在浩『これが司法試験の正体だ!』(辰巳法律研究所) ・ 羽広政夫『平成20年再現答案集 羽広式分析版』(早稲田経営出版) ・ 中野次雄編『判例とその読み方』(有斐閣) ・ 池田真朗編『判例学習のAtoZ』(有斐閣) ・ 野矢茂樹『論理トレ…

「試験」の暗黙知 ~合否を分ける一つの要素~【学生時代の記事の再掲】

最近、野中郁次郎・竹内弘高『知識創造企業』(東洋経済)という本を読み、これまでの人生観・仕事観が変わるような体験をしました。 この本は経営学の名著として有名ですが、「暗黙知」・「形式知」の定義とその実際的意義については、企業経営以外の分野に…

「試験」で求められる3つの「基礎」【学生時代の記事の再掲】

1.「基礎」の意義 「基礎」という言葉を辞書で調べてみると、「それを前提として事物全体が成り立つような、もとい(土台、根本)」(広辞苑第6版)という意味が出てきます。このように「基礎」には初歩とか簡単といった意味は含まれておらず、事物全体に…

短答式の学習について【学生時代の記事の再掲】

短答式の勉強がだいぶ煮詰まってきたので、これまでに採ってきた勉強方法について書きたいと思います。「院」の新3年生の参考になれば幸いです。 1.使用した教材 基本的に、 ① 新「試験」の過去問(プレテスト~平成23年度) ② 判例六法(『岩波 判例セレ…

インプット / アウトプットの再定義【学生時代の記事の再掲】

1.旧来、想定されてきた構図 (アウトプット) 自 → → → ? 分 ← ← ← ? (インプット) 「インプットの勉強」と「アウトプットの勉強」、あるいは「アウトプットを意識したインプット」など、「試験」界では旧来から「インプット」、「アウトプット」とい…

短答式の実践について【学生時代の記事の再掲】

先々週の記事では、短答式の学習について述べました。そこで、今回はより実践的な視点から、短答式試験の分析をしてみたいと思います。 1.はじめに (1) 短答式で要求されている二つのスキル ① 正確な基礎知識 これは言うまでもないでしょう。先々週の記事…

調査官解説は二度、三度美味しい【学生時代の記事の再掲】

調査官解説は判例学習に最適な教材ですが、単に「説明」部分を読むだけではその効用を味わい尽くしたことにはなりません。今回は、調査官解説の読み方について、私なりの方法論をお伝えしたいと思います。 1.「事案の概要」を解く これは、池田真朗ほか『…

調査官解説百選

①事案としての奥深さ、②説明の網羅性、③「試験」における出題可能性、の三点に照らしてセレクトしてみました。 (憲法) No.1 最判平成20.03.06(増森珠美) 住民基本台帳ネットワークシステムにより行政機関が住民の本人確認情報を収集,管理又は利用する行…