弁護ハック!-若手弁護士によるライフハックブログ

「弁護士 × ライフハック × 知的生産」をテーマに、若手弁護士が日々の”気付き”を綴ります。

Evernoteと私 ~知的生産のシステム~

第1 はじめに

 今年7月に「Evernote Days 2014」に参加して以来、Evernoteの活用法について考えてきました。このたび一定の方法論が確立したので、紹介したいと思います。

 

 

第2 ノートの作成

 

f:id:odenya2:20140921212902p:plain

 

 「ノート」とは、Evernoteにおける記録のことです。上の写真では、「kz(livetune)とDRIVING KIDS with TOYOTAが・・・」とタイトルの付いている記事がノートに当たります。

 そして、「ノートブック」とは、個々のノートが収納されているフォルダのようなものです。上の写真のノートは「Inbox」というノートブックに収納されています。

 

 さて、私の場合、ノートは次の5通りのルートを通じて作成されます。

 

 1 テキスト入力

 まず、タッチパネルまたはキーボードによるテキスト入力です。

 私の場合、簡単なメモ書きはノート上部のタイトル欄に記入しており、本文欄は基本的に使っていません。

 

 2 Webクリッパー

 次にWebページのクリップです。

 現在はPC、Android、iOSそれぞれのEvernoteアプリにWebクリッパーが搭載されているため、簡単な操作でインターネット上の情報をEvernoteに記録することができます。

 実際、私のノートの中でもWebクリッパーを通じて作成されたものが大部分を占めています。

 

 3 Feedly

 購読しているブログ等の記事は、RSSリーダーのFeedlyから直接Evernoteに取り込んでいます

 

 4 ScanSnap(スキャナー)

 弁護士会から届くFAX類などは、職場のデスクに置いてあるScanSnapで電子データ化しています。スキャンした書類は自動でOCR処理されるため、後に検索するのに便利です。

 

 5 カメラ(iPod touch)

 iPod touchのカメラで撮影した写真は、アプリを通じてEvernoteにアップロードしています。

 

第3 Inbox方式

 1 全てのノートは一度Inboxに入る

 上記のルートを通じて作成されたノートは、一度全て「Inbox」と名付けられたノートブックに入ります。この手法を「Inbox方式」と呼びます。
 Inbox方式のメリットの一つは、ノート作成の際にどのノートブックに振り分けるべきか迷う必要がなくなることです。

 

 2 一日に一度Inboxを空にする

 Inboxに入ったノートは一日に一度然るべきノートブックに振り分けます。そして、Inboxを空の状態を保つようにします。この作業を「日次レビュー」といいます。

 日次レビューを通じて、全てのノートを必ず一度は読み返すことになります。すなわち、Inbox方式のもう一つのメリットは、ノートを読み返すきっかけを作るという点にあります。

 

第4 月次レビュー

 また、本ブログに掲載する「月報」を書くために、1か月に一度その月のノートを見返しています。この作業を「月次レビュー」と呼びます。

 月次レビューのメリットは、ノート作成時にはなかった視点からノートを読み返すことによって、新たな発想が生まれることにあります。特に、1か月単位でノートを読み返すと、ノート相互の関係にも注目することになるため、その組み合わせによって新たな発想が生まれることが多いのです。

 

第5 終わりに

 上記の5通りのルートを通じてあらゆる情報(※事件関係書類を除く。)をEvernoteに入力するようになって、身の回りの情報が整理されたように感じています。そして、あらゆる情報がEvernoteに入っており、そこを探せば欲しい情報が見つかるようになったことで、情報探しの手間が省けるだけでなく、心に安心をもたらしました。

 そして、Inbox方式と月次レビューを通じて、Evernoteを単なる情報の倉庫としてではなく、発想法のツールとして使うことができるようになりました。そのことはブログ記事作成の際などに役立っています。

 

 もっとも、Evernoteは本来使い方の定まっていないツールであり、当然、今回紹介した私の活用法が唯一ということはありません。Evernoteの使い方はオーナーである“あなた”が決めるものです。

 本記事がその参考になれば幸いです。

 

 

■今週の注目記事



 少し前の記事ですが。

 最近、iPod touchを買ったことをきっかけに「たすくま」(iOS版タスクシュート)を使い始めました。上記記事は、本家タスクシュートとたすくまの使い分けについて述べた記事です。その整理は私にとって非常にしっくりくるものでした。