第1 はじめに
今年7月に「Evernote Days 2014」に参加して以来、Evernoteの活用法について考えてきました。このたび一定の方法論が確立したので、紹介したいと思います。
第2 ノートの作成
「ノート」とは、Evernoteにおける記録のことです。上の写真では、「kz(livetune)とDRIVING KIDS with TOYOTAが・・・」とタイトルの付いている記事がノートに当たります。
そして、「ノートブック」とは、個々のノートが収納されているフォルダのようなものです。上の写真のノートは「Inbox」というノートブックに収納されています。
さて、私の場合、ノートは次の5通りのルートを通じて作成されます。
1 テキスト入力
まず、タッチパネルまたはキーボードによるテキスト入力です。
私の場合、簡単なメモ書きはノート上部のタイトル欄に記入しており、本文欄は基本的に使っていません。
2 Webクリッパー
次にWebページのクリップです。
現在はPC、Android、iOSそれぞれのEvernoteアプリにWebクリッパーが搭載されているため、簡単な操作でインターネット上の情報をEvernoteに記録することができます。
実際、私のノートの中でもWebクリッパーを通じて作成されたものが大部分を占めています。
3 Feedly
購読しているブログ等の記事は、RSSリーダーのFeedlyから直接Evernoteに取り込んでいます。
4 ScanSnap(スキャナー)
弁護士会から届くFAX類などは、職場のデスクに置いてあるScanSnapで電子データ化しています。スキャンした書類は自動でOCR処理されるため、後に検索するのに便利です。
5 カメラ(iPod touch)
iPod touchのカメラで撮影した写真は、アプリを通じてEvernoteにアップロードしています。
第3 Inbox方式
1 全てのノートは一度Inboxに入る
上記のルートを通じて作成されたノートは、一度全て「Inbox」と名付けられたノートブックに入ります。この手法を「Inbox方式」と呼びます。
Inbox方式のメリットの一つは、ノート作成の際にどのノートブックに振り分けるべきか迷う必要がなくなることです。
2 一日に一度Inboxを空にする
Inboxに入ったノートは一日に一度然るべきノートブックに振り分けます。そして、Inboxを空の状態を保つようにします。この作業を「日次レビュー」といいます。
日次レビューを通じて、全てのノートを必ず一度は読み返すことになります。すなわち、Inbox方式のもう一つのメリットは、ノートを読み返すきっかけを作るという点にあります。
第4 月次レビュー
また、本ブログに掲載する「月報」を書くために、1か月に一度その月のノートを見返しています。この作業を「月次レビュー」と呼びます。
月次レビューのメリットは、ノート作成時にはなかった視点からノートを読み返すことによって、新たな発想が生まれることにあります。特に、1か月単位でノートを読み返すと、ノート相互の関係にも注目することになるため、その組み合わせによって新たな発想が生まれることが多いのです。
第5 終わりに
上記の5通りのルートを通じてあらゆる情報(※事件関係書類を除く。)をEvernoteに入力するようになって、身の回りの情報が整理されたように感じています。そして、あらゆる情報がEvernoteに入っており、そこを探せば欲しい情報が見つかるようになったことで、情報探しの手間が省けるだけでなく、心に安心をもたらしました。
そして、Inbox方式と月次レビューを通じて、Evernoteを単なる情報の倉庫としてではなく、発想法のツールとして使うことができるようになりました。そのことはブログ記事作成の際などに役立っています。
もっとも、Evernoteは本来使い方の定まっていないツールであり、当然、今回紹介した私の活用法が唯一ということはありません。Evernoteの使い方はオーナーである“あなた”が決めるものです。
本記事がその参考になれば幸いです。
■今週の注目記事
少し前の記事ですが。
最近、iPod touchを買ったことをきっかけに「たすくま」(iOS版タスクシュート)を使い始めました。上記記事は、本家タスクシュートとたすくまの使い分けについて述べた記事です。その整理は私にとって非常にしっくりくるものでした。