弁護ハック!-若手弁護士によるライフハックブログ

「弁護士 × ライフハック × 知的生産」をテーマに、若手弁護士が日々の”気付き”を綴ります。

Evernote Days 2014に行ってきた。

第1 Evernote Days とは

 Evernote Daysとは、エバーノート株式会社が主催するユーザー参加型のイベントです。

 今回のテーマは、「記憶の未来」。

 「過去から現在、そして未来につながっていく記憶(情報)が、デジタル化や社会の変化とともに、日常生活や仕事の中でどう変わっていくのか、あるいは変わっているかを来場者と共に考える場」(公式広報)ということで、登壇者とユーザーが共に考えるイベントでした。

 イベントは7月11日(金)と12日(土)の2日間にわたって行われ、1日目に「仕事」をテーマとしたセッション、2日目に「生活」をテーマとしたセッションが行われました。私は2日目のセッションに参加してきました。

 

第2 石井裕氏による基調講演

  石井裕氏について

 石井裕氏は、マサチューセッツ工科大学の教授で、コンピューターを専門に研究しています。

 Hiroshi Ishii 石井裕 (ishii_mit) on Twitter

 今回の基調講演では、Evernoteのヘビーユーザーで、5万以上のノートを保有するという石井氏が、「未来記憶」をテーマに講演を行いました。

 

 2 雲海墓標

 石井氏の講演の中で最もインパクトを感じたキーワードが「雲海墓標」です。そのコンセプトは、ある人の生きた痕跡がクラウドの中で永遠に生き続けるというものです。

 その一例として、石井氏が紹介するのが、同氏の亡きお母様のツイッターBotです。

 石井 和子 (Kazuko_Ishii) on Twitter

 

 このツイッターBotは、お母様が生前に作った短歌を自動でつぶやくように設定しています。つぶやかれた短歌を通じ、お母様の記憶が生き続け、それを読んだ人々の記憶にも生き続ける。素晴らしいコンセプトだと思いました。

 なお、石井氏は、死後に備えて自身のBotも既に作ってあるそうです。

 

 3 2200年を生きる人に何を残したいか?どのように思い出されたいか?

 その後、石井氏の研究成果が動画で紹介されました。

 


Amazing Technology Invented By MIT - Tangible Media - YouTube

 

 石井氏の研究は、デザインとして美しいだけでなく、幅広い応用の可能性を感じさせるものでした。

 

 そして、石井氏は、講演の締め括りとして、私たちに次の問いを投げ掛けました。

 

 「自分の死後である2200年を生きる人に何を残したいか?そして、その未来を生きる人々に自分をどのように思い出されたいか?」

 

 石井氏の研究成果にしても、同氏のお母様の短歌にしても、人が生き続けるためには「作品」が必要だと思います。

 私は「作品」を残すための活動をしているだろうか。自分を問い直すきっかけとなりました。

 

第3 セッション

 その後、複数の会場に分かれ、Evernoteの活用に関するセッションが行われました。私は、次の2つのセッションに参加しました。

 

 1 「ノートから始まる夢への一歩」/ 伊澤諒太氏・佐藤大地氏

 まず、Evernoteアンバサダーの伊澤諒太氏と佐藤大地氏によるセッションに参加しました。

 テーマは「ノートから始まる夢への一歩」。参加者各自が過去のノートを読み返すことを通じて、これからの行動を考えようというものでした。

 私は普段あまりノートを読み返さないのですが、改めて読み返してみるとノートから色々な傾向が見えてきました。一例を示すと、ここ数か月は仕事関連のノートばかりになっており、趣味や私生活のノートをほとんど作っていないことに気付きました。これからは趣味や私生活のノートを増やしていきたいと思いました。

 また、このセッションは5人一組のグループで行われ、他の参加者の方と交流することができました。ノートブックの整理法やアプリの使い方など、十人十色の使い方があって、自分の知らなかったEvernote活用法に気付くことができました。

 

 2 「パパ・ママ向けEvernote講座」/ 五藤隆介・宮原礼智

 その後、Evernoteアンバサダーの五藤隆介氏と宮原礼智氏による「パパ・ママ向けEvernote講座」に参加しました。五藤隆介氏は夫婦間の情報共有について、宮原礼智氏は親子間の情報共有について、それぞれのノウハウを紹介しました。

 家族との情報共有については、私も漠然とやりたいと考えていたので、両氏による先進的な取り組みを知ることができ、非常に参考になりました。

 加えて、両氏は、紙の資料を全てEvernoteに取り込み、徹底的にペーパーレスを実現することを強調していました。ちょうど紙の資料の保管場所や検索方法に悩んでいたところだったので、これを機にペーパーレスを目指してみようかなと思いました。まずは私生活の資料から始めてみたいと思います。

 

第4 まとめ

 今回のイベントには、定員300人のホールが埋まるほどの参加者が来場していました。しかも、首都圏以外から参加している方も多く、全国にEvernote好きがこれほどたくさんいることを嬉しく思いました。

 今後、Evernoteのユーザー交流会などがあったら是非参加したいと思います。